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『猫と悪魔』は、作者ジェイムズ・ジョイスが、4歳の孫、スティーヴンに宛てた手紙がもとになっています。
1964年にカナダからリチャード・アーダスの挿絵で絵本となって出版されました。以降、イギリス、フランス、ブラジル、ブルガリアなどから、さまざまな挿絵で版が出ています。日本ではイギリスで出版されたジェラルド・ローズの挿絵の絵本が、作家の丸谷才一の翻訳で1976年に刊行されました。
本書は二部構成となっており、第一部は、イラストレーターの米増由香さんの挿絵で物語がつづられ、第二部は、原文・訳文から読み解くジェイムズ・ジョイスの人となりや作風を解説していきます。

